2009年9月23日水曜日

評決のとき




ふたりの白人青年に暴行された黒人少女の父親カールが犯人を射殺。
新米弁護士ジェイクは彼を弁護することになりますが、人種差別のはびこる南部の町を舞台に、やがて事件は白人と黒人の対立という大きな社会問題へと発展していきます。




最終弁論。
とにかく、これを聞いて欲しい。
すべてがそのための布石だと思えるくらい。

サミュエル・Jの「お前が白人だからこそ、お前を弁護を頼んだ」という言葉に、私は逆に自分の存在価値を否定された気がしましたが、それがあったからこその最終弁論だったのかと思います。
最後の一言を言うには、相当のーーーーーーなんていうのでしょう、勇気がいったと思います。
自分自身の醜い部分を認める勇気。

それを公衆の面前で言う勇気。
どれだけ理性でわかっていても、どこかしら心に巣食っている差別。
それは自分にもあったのだと。


あれをはじめて聞いたときの衝撃は、今でも忘れられません。
心臓をわしづかみされたような。
自らの罪を、眼の前に突き出されたかのような。


初めて見たのが、小学生か中学生くらいの、感受性の豊かだったときだからというのもあるかもしれませんが…とにかく、衝撃でした。

是非、聞いてください。

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