2009年9月23日水曜日

地下鉄に乗って





なかなかよかったです。
浮気モノはいただけないけれど、まあ、全体的には。


お父さんの過去にどんどん遡っていくのが切なかったです。
戦後のお父さんと、出征していくお父さん。
そして、戦場のおとうさん。

本当は、すごく優しいお父さん。
多分、優しすぎたんだろうなって思います。
子供の幸せのために、ずっと言い続けた口癖が切なかったです。
届かない愛情を、こらえきれなかっただけなのでしょうが。

長男に対しての愛情を、すごく感じました。
お父さんは、本当に公平な人なんだなって思いました。


そしてミツコさん。
切ないですね。
いつから気付いたんだろう、という思いと、あんな結末を選んだことへのもどかしさ。
どうしてあんな結末しか選べなかったんだろう、と思います。

結局は、何も変わらなかったのに。


消えてしまった存在。
それだけのことになってしまったのがとても切ない。
救われたのは、ある意味ミツコさんだけなのではなかったか、と思ってしまいます。
(だって、きっと堤真一は浮気をしたと思うのよ)

「わたしがいなければ」
でも結局、世界には別の「わたし」が現れるだけだと思う。


もどかしい。
でも、よかったと思います。



しかし、堤真一のベッドシーンはいただけない。
違和感があるだけかと思っていましたが、今日、真田広之がカッコイイ、という意見の一致を得た上司に堤真一を提案したあとの一言で「ああ」と思いました。

「堤真一は色気がない」

確かにそうかも。笑
好きですけどね。

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