2009年9月23日水曜日

「白虹は天をめざす」






完全アニメ派だった私ですが、各所で「あの側近二人が離れてる」などという言葉や「十三姫が…」という情報が流れていて、気になってたまらず最新刊を購入した次第です。


ですから、これまでの小説の状態やら知らずにこの本についてだけ…ですが。


すっごくよかったと思います。
まず楸瑛、見直しました。←笑 ひどい

森川さんボイスなので、もちろん無条件で大好きなキャラだったんですが、見ているうちになんだかとても調子のいいお兄さんって感じで。
カッコいいんだけど「好きなキャラ」にはならないまま……はてはコウユウに抜かれていたのですが、今回の楸瑛を見て惚れ直しました!!



今回、秀麗のためにいい王であろうとした二年間を、自ら否定する言葉が出てきます。
それに関してはけっこう批判されている方が多く、多分、読者の皆さんは寂しいんだろうなーと思いながら感想とか読んでいました。

ただわたしは、それは劉輝や楸瑛が成長したことを物語っているように感じました。
ずっと見守っていた方には「え?」ということなのでしょうが、それは視野が広がったということだと思うんです。
二年前は、あれが劉輝らにとって最高の形で、彼らが思う最高のことをしたと思うのです。
だけど、成長してもっと周囲が見えるようになって、もっと最高の姿が見えるようになったからこそ、あんな言葉が出てきたのではないでしょうか。
まだ、過去の自分を認めながらも別の方法を選択できるほど大人ではないから、その二年間を否定することでしか次に進めないのでしょうけど…。


成長したら、友達の種類が変わるのと似てますかね?
そのとき、一番必要だった友人で、一生大切なんだけど、いまは疎遠とか。




まあ、そんなことになったのは悠舜が言うように「周囲の大人のせい」だと私は思うのですけど。
黎深は、どう動くのかドキドキします。
興味のないフリしながらも、悠舜をとられた時点でキレてますし、これでコウユウまでいったら…いっしょにもれなくついてこないかなあ・・・。



というわけで、寂しいながらも子供の成長を見た感じで、私はとてもよかったと思います。
なにより、楸瑛のこれからの活躍がとても楽しみ! な最新刊でした。

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