2009年9月23日水曜日

クライマーズ・ハイ





堤真一主演の、日航機墜落事故を報道する架空の新聞社の話です。


やはり役者がしっかりしているからか、すごく引き込まれました。
主人公の子供が事故に巻き込まれるのかと思ったけど、違いました。

なんだろう、泣かせようと言う要素は全くない。
本当に、ドキュメントを見ているような感覚です。

そして同時に、会社という組織に生きるという息苦しさっていうか、もどかしさ?
そういうのもあったり。
すごくリアルだなって思いました。


気持ちが盛り上がったのは、スクープを抜こうと画策する場面ですね。
チームワークが気持ちいい。

だけど、現実はそううまくいくわけじゃないし。



見終わったあとも、ドキュメントを見ていた感じ。
そのあと、主人公はどうしたんだろう?
戻ったのか、それともそのまま去ったのか。

気になります。
だけど、見ていたのは「ドキュメント」なので、それがわからないもどかしさはあっても、作品に対して不満とかはない。


感動させようとか、泣かせようとか、見ているわたしたちを巻き込んでの感情戦争は全くなく、第三者である「報道」をしようとしている人たちを、本当に観客として眺めていた感じ。

だけどその姿勢が真摯だから、いろいろと伝わってくるものがある。



仕事とは?
会社とは?
上司とは?
部下とは?
理想とは?
現実とは?



今の気持ちを一言でいうなら「悔しい」

思い通りにはならない。
現実は、絶対に「ハッピーエンド」になるわけじゃない。その続きかいつでもあるのだから。


本当に、悔しい。
なんだか悔しい。

だけど、それが現実。

だけど、その中に喜びや、高揚や、幸せもあって。

悔しいけど、悔しいだけじゃない。

それが人生だなって、しみじみ思っています。

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