2010年5月24日月曜日

BALLAD 名もなき恋のうた

結論から言って、すごくよかったです^^
元ネタである「くれよんしんちゃん」の映画を見た上司(お子さんと一緒に行ったらしい)から、「すごく感動した!!」と内容は聞いていました。
そのときから、すごく気になっていた作品。
何年も経って実写化されたのもすごいけど、まあ、どうなのかなーと思ってずっと見ていなかったのですが、
いやあ、よかったです。




ただ・・・注意点です。
戦国時代の話、と思ってみるとちょっと貧相。城とか、戦いを見せる映画ではないもんね。
あと、もともとがギャグマンガなんで、常識とかを求めてはいけませんね。携帯とか持ち込みしているのももちろんだけど、一騎討ちしているのを、周囲が囲んで眺めてるとか、川上一家が車に乗って間近で見てるとか。

そういうところは、見流さないといけません。笑
面白さをそこに持ってきてはいないと思うし。
これは、もともとぎゃくマンガです^^




草なぎくんの「又兵衛」、思ったよりずっとよかった!!
真面目に演じてらっしゃるし、殺陣もよかった。早かったし、妙な間とかもないし。馬もうまい!
大沢たかおさんもうまい! さすが!!
この二人の戦いは、ちゃんと役者さんが戦っててよかった。
なんだろう、よくあるブチブチカット割りしている戦いじゃなくて、ちゃんと戦ってる感じです。

戦闘シーンは、子供に配慮してかまったく血は流れません。
だけど、ぼこぼこ長槍で叩き合ったり、切りあいのスピードとか、なんか現実味があってよかったです。

真一くんが、最後に敵をかばうシーンは、時代劇好きのわたしには納得いかないところだけど。
だけど、まあ、仕方ないのかなあ。もともとが子供向けだし。

お父さんがもう少し男をあげるのかと思ったけど、普通でした。^^
あくまでも主人公の二人を邪魔することなく。
そういう意味で良かったじゃないかと思います。




なんだろう。
原作がしっかりしているからなのか、とても安心してみることができました。
感動しました。
逆に、もう少し原作要素を排除してもいいのかなあと思う(父と母が北と南の人で関東で出会ったとか…。そういえばしんちゃんのお父さんは東北、お母さんは九州の生まれだったなあ・・・とふとおかしかったけど。まあ、「身分に関係なく生まれに関係なく結婚できる」という前ふりではありましたが)。


ラストを知っていた私としては、一番の感動シーンはエンディングロールです。
真一やパパが取りまくった携帯のムービーや、写真がアルバムのように出てくるのです。
あんなに楽しそうにしていたシーンが・・・
あんなに元気にしていた人々が・・・
戦争反対を叫ぶではなく、だけど、戦争の哀しさを、むなしさを、訴えていたように思います。

還らない日々
帰らない人
―――――――――――守られなかった約束だけが、未来を見つめていて

楽しかった思い出が、日々が、人々が、とても切なかったです……


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